MbSC2030と東京カレッジは、Web3と呼ばれる概念を自律分散的な思想と暗号技術の両面から理解することを主題に、第2回ウェビナー “Why we need decentralized technologies for our future?” を共催しました。
このウェビナーは、Ethereumの共同創設者でありWeb3 Foundationの創設者でもあるGavin Wood博士を講演者に、東京大学CARF (金融教育研究センター) センター長の植田健一教授をコメンテーターにお招きし、国内外から230名以上の聴講者にご参加いただきました。
Gavin Wood博士はまず、政府や企業などの集権的な存在に頼って社会の信用を構築することが孕むさまざまなリスク (特にセキュリティやプライバシーに関する問題) を論じ、次にこれらのリスクに対処する手段として、暗号技術を活用してより自律分散的な信用を作ることの重要性を説かれました。一方で植田教授は、そうした自律分散型の信用がリバタリアニズムなどの経済思想とどのように関連しているかについての見解を述べられました。
またその後の質疑応答では、思想から技術に至るまで、幅広いトピックに関する参加者からの質問が寄せられました。
今回のウェビナーが、皆さまがWeb3の世界への興味を深めるきっかけとなったことを願っております。